膠原病(こうげんびょう、connective tissue disease:CTD、 Collagen disease)とは、一般に ①関節や筋肉・靭帯などの痛みを主な症状とし、発熱・倦怠感・レイノー現象などをともなうことがあり、②自分の免疫のシステムが自分を攻撃しておこる自己免疫疾患で、③その炎症の主な場が間質(細胞と細胞の間の組織)である病気の集団をさす名称です。 それらの疾患には、全身性エリテマトーデス(SLE)、全身性硬化症・全身性強皮症(SSc、PSSともいう)、皮膚筋炎(DM)、多発性筋炎(PM)、関節リウマチ(RA)、結節性多発性動脈炎(PN)、混合性結合組織病(MCTD)、シェーグレン症候群(SS)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)などがあります。 膠原病は、その診断・治療に専門的知識を要することより、現在では日本リウマチ学会が定めるリウマチ専門医が主に診療しています。 膠原病は、難しい病気、恐ろしい病気と捉えられがちですが、ここでは、一般の方を対象に、そんな病気をやさしく解説し、また、役に立つトピックスを載せていくつもりです。杏雲堂病院内科・リウマチ科 山中健次郎
2010年7月15日木曜日
ドライアイ
ドライアイは、涙が少なすぎるか、涙の成分に異常があり蒸発が早く目が乾燥してしまう状態のことを言います。角膜や結膜は乾燥すると、細胞が障害を受け目に傷を作り様々な症状をもたらします。その症状は、眼の異物感、乾いた感じ、かすみ、眼の痛み、かゆみ、ごろごろする感じ、まぶしい感じ、疲れた感じ、目やに、目の発赤、など多彩です。原因としては、涙の量自体が減少する涙液減少型と、涙の量自体は変わらず蒸発が早い蒸発亢進型と2つに分かれます。涙液減少型は涙を造る涙腺の機能の低下で、膠原病の1つである、シェーグレン症候群(中年以降の女性に多く、慢性の涙腺・唾液腺の炎症のためその機能が低下じ眼乾燥・口腔乾燥をみとめ、関節炎など合併する)や高齢者で見られます。後者の蒸発亢進型は涙の3成分(水・油・粘液)の何れかが減り蒸発が亢進するものと、瞬きが少なくなり、涙の分泌が低下するだけでなく、眼が空気にさらされる時間が多くなって、乾き易くなるものとが有ります。職場で問題となるのはこのタイプです。コンピュータなどのディスプレイを長時間集中し使用すると瞬きが少なくなってしまいドライアイが合併しやすくなってしまいます。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿