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2011年5月17日火曜日

めまい

今回は膠原病の話ではありません。
3月11日の東日本大震災後、私の外来でもめまいの患者さんが増えました。いわゆる「地震酔い」というやつです。めまいとは何かと言うと、目がかすみ目の前が暗くなること、ぐるぐる物が回ってみえたりすること、頭がくらくらすること、頭がくらくらして目の前が暗くなることなどの症状の総称です。これを、分かりやすくするため分類すると、回転性めまい、浮動性めまい、立ちくらみの3つにわけられます。先ず、回転性めまいは、自分の身体または大地があたかも回転しているかのような感覚があり、また嘔気を感じることもあり、大抵が、耳の奥(内耳:三半規管)の障害で起こります。次に、浮動性めまいは、回転しないよろめくようなふらつき感で、大抵は小脳の異常や高血圧で生じます。最後に立ちくらみや失神は、血の気が引き、意識の遠くなる感覚で(実際に失神に至ることもあり)、起立性低血圧や重症の不整脈で起こります。軽い回転せいのめまいは、刺激を避け安静にしていれば治ることが多いのですが、症状が重い場合や、1日経っても治らない場合などは耳鼻科受信が必要です。さて、「地震酔い」ですが、これは、基本的には回転性のめまいで、船酔いや車酔いと同じで、目から入る視覚と三半規管で感じる平衡感覚との間にずれが生じて起こる症状です。これは、船から降りたあと、地面が揺れている感じがするメカニズムと同じです。また、余震への心配がストレスとなり自律神経が興奮し、不眠や気分不快が出現するとされています。
余震が収束し、被災地の方々が一刻も早く日常生活に戻れることを祈っております。

2010年10月14日木曜日

インフルエンザワクチン 2010年度

世界保健機関(WHO)は平成22年8月10日、今回の新型インフルエンザの世界的な流行状況が収束したことを意味する「ポストパンデミック(世界的大流行後)」という声明をだしました。 しかし、新型インフルエンザウイルスがなくなったわけではありません。 過去の経験では、流行後の翌年に再び流行することがあり、もこれからも新型インフルエンザの再流行が起こる可能性があります。実際、例年と比べ9月のインフルエンザの学級閉鎖は増えいて、8月23日-9月26日の5週間に新型インフルエンザウイルスが42件検出されています。本年度の国の対策としては、新型インフルエンザ(A/H1N1)と本年度流行が予測される季節性インフルエンザ(A/H3N2とB型)の3つに効果がある国産のワクチン(3価ワクチン)を用意しています。その量は、約5800万回分(約2900万本)で、接種を希望されるすべての方が接種を受けられる十分ものです。よって、昨年のように特に優先順位はありません。特に、高齢者、膠原病、糖尿病などの基礎疾患(慢性疾患)をおもちの方、免疫を低下させる治療を受けている方、妊婦などは、健康な成人よりも重症になる可能性が高いと考えられるので積極的に摂取を受けたほうがよいでしょう。さらに、平成21年度に新型インフルエンザにかかった方や、昨年新型インフルエンザワクチンを受けた方も、すでにいったん免疫が獲得されたと考えられますが、時間がたつにつれ、抗体価(免疫力をあらわす指標のひとつ)は少しずつ低下していきます。 ですから、今年度も早めにインフルエンザワクチンの接種を受けられたほうがいいでしょう。ワクチンには新型インフルエンザの発症をある程度おさえる効果や、かかっても重症になるのを防ぐのに一定の効果が期待できます。また、まわりの人に感染が広がるのをおさえる効果も期待できます。ただし、ワクチンだけで100%、新型インフルエンザを防ぐことができるわけではありません。「ワクチンをうったから、もう大丈夫」「絶対に新型インフルエンザにかからない」と考えず、手洗い、せきエチケットなど、基本的な対策とあわせて、新型インフルエンザの予防に努めてください。
【接種を受けることが適当でないと考えられる方】
(1)明らかに発熱している方
(2)非常に重い急性疾患にかかっている方
(3)接種を行うインフルエンザワクチンの成分によって急性のアレルギーを起こしたことがある方
【接種時に注意が必要な方】
(1)心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害、呼吸器疾患(気管支喘息など)などの基礎疾患をおもちの方
(2)以前にワクチン接種を受けたとき、接種後2日以内に発熱のみられた方、および全身性発疹などのアレルギーを疑う症状を起こしたことがある方
(3)過去にけいれんを起こしたことがある方
(4)過去に免疫不全の診断がなされている方、および近親者に先天性免疫不全症の方がいる方
(5)接種するインフルエンザワクチンの成分に対してアレルギーを起こすおそれのある方
(6)鶏卵、鶏肉、その他鶏由来のものに対してアレルギーを起こすおそれのある方

2010年8月6日金曜日

紫外線

日本語の「日焼け」という言葉は紫外線により皮膚が赤くなる「サンバーン」と,その後黒くなる「サンタン」を含めて使われていますが,サンバーンは紫外線による皮膚のやけど、サンタンはその結果おこるメラニン増加です。紫外線は、太陽光線のなかで光として感じない光線です。色を感じることのできる可視光線の波長は、400-770nmで(nm:ナノ・メートルは10億分の1 メートル)、波長400nm付近は紫色ですが、紫外線の波長は400nm以下で、UVA(波長320-400nm)UVB(波長290-320nm)UVC(波長 200-290nm) と障害性の強さによりの三種類に分けられます。UVAはその約90%、UVBは約10%が地表に到達しますが、UVCは地表に到達しません。UVAは皮膚の深部まで透過し、皮膚の老化にく関与しています。UVBは皮膚への透過が浅く、皮膚表面に大きな影響を与え、サンバーンの主要原因であり、また、細胞の核内にあるDNAを直接障害します。なお、ガラスは、UVBのほとんど、UVAの半分をブロックします。紫外線の体に良い面としてはビタミンDの生合成があります。ビタミンDは紫外線の助けにより皮膚で合成され、その不足は骨粗鬆症を招きますが、日常生活で浴びる程度の紫外線で十分賄われ、通常の食物でも十分摂取できるので、まず不足することはありません。一方,紫外線の悪い面はたくさんあり、サンバーン、皮膚の光老化(シミ,しわ,皮膚の良性・悪性の腫瘍)、口唇ヘルペスの再発、皮膚の免疫反応抑制、白内障、紫外線角膜炎、翼状片(白目から組織が増殖して黒目に翼状に侵入する疾患)などがあります。さらにSLEなどの膠原病では,普通の人では何ら問題ない程度の日光でも色々な皮膚症状が出る光線過敏症の原因となり、その発病、活動性の増加を引き起こします。紫外線に対する対策を以下に示します。1、昼の日光をできるだけ避ける。2、紫外線を遮断するサングラスを着ける。3、帽子、日傘を使う。4、影の中に留まる。5、長袖・長ズボン、ロングスカート、カーデガンの着用。6、日焼け止めを皮膚に塗る。7、太陽灯や日焼け用機器などから避ける。7、紫外線予報を利用する。この中の日焼け止め剤について以下に簡単に述べます。日焼け止め剤の主要成分としては紫外線吸収剤と,散乱剤があり,これらが単独あるいは組み合わせて用いられています.吸収剤はまれにかぶれを起こすことがあるので,かゆみや赤みが生じたら,ノンケミカルとか吸収剤未使用などと表示されている散乱剤だけの製品に変更したほうが良いでしょう。ただし,強い遮断力を必要とする場合は,吸収剤入りの方が効果的です。日焼け止め剤の選択は、通常その性能がSFP,PAなどで記載されており、それを参考に行ないます(表:日焼け止め剤使用のめやす)。正しい使い方としては規定量(たとえば顔では真珠の玉2個分位)を全体にのばして塗り、3時間に1回くらい塗り替えるほうが確実です.塗る場所として顔はもちろんですが,意外と忘れやすいのはうなじや,耳たぶ,胸,首,手の甲です。また、夜にはきちんと専用のクレンジングなどで洗い落とすことが大切です.

日焼け止め剤使用のめやす
条  件
防御対象波長
防御効果
備  考

SPF
PA

日常生活
UVB
UVA
5
+
光老化予防

軽い屋外活動,ドライブなど
10
++
サンバーン,光老化予防

晴天下のスポーツ,海水浴など
20
+++
サンバーン,光老化予防.耐水性のあるもの

熱帯地方での屋外活動
30以上
+++


2010年7月15日木曜日

レイノー現象とは

レイノー現象は, 1862年Maurice Raynaudにより報告されました。寒さ、冷たさの刺激で引き起こされ、手の指が蒼白,紫色そして赤と変化し,10~30分で正常に戻る現象です。この現象は、寒冷や感情的なストレスにさらされるとそれが引き金となり、手の指の動脈が急激に収縮し細くなり閉塞を起こし、指先に血液が巡らなくなり蒼白(ロウのように白くなる)となり起こります。この現象の主要因子としては神経伝達や血管内皮細胞の反応の障害が考えられていますが、血中の細胞より産生されたホルモンやメディエーターの血管内皮細胞に対する作用も重要と考えられています。典型的なレイノー現象は、この蒼白に続き青紫色(チアノーゼ)と発赤と3色に変化するとされていますが、実際は3色揃うことはまれです。また色調の変化だけでなく発赤中(血流が戻ってくる時期)には、しびれ感や時として疼痛を感じます。 この現象は手指に好発しますが、手のレイノー現象のある患者さんの40%で足の指にも症状が出ているとされ、なかには臓器(心臓、腸管、網膜など)に起こることもあります。レイノー現象は何らかの原因疾患を伴わない健康な人に認められる一次性レイノー現象と他の疾患に伴って起こる二次性レイノー現象に分類されます。一次性レイノー現象は一般人口において女性の5.8%~20.2%、男性の4.1%~12.7 %に存在するとされています。レイノー現象が膠原病の一症状であるかは、膠原病の診断において非常に重要であり、一次性レイノー現象であるかどうかを確実に判断する必要があります。一次性レイノー現象は若年女性に好発し、手指の潰瘍・壊疽は認めないか、あっても表皮に限られる事が多とされています。逆に、指の先端部の皮膚の潰瘍化(陥凹形成)あるいは壊疽、爪郭(爪のあまかわ)の毛細血管の異常、リウマトイド因子(RF)、抗核抗体(ANA)、赤血球沈降速度(ESR)促進などの所見のある一次性レイノー現象の患者さんは、膠原病が発症する危険性が高いとされています。

ドライアイ

ドライアイは、涙が少なすぎるか、涙の成分に異常があり蒸発が早く目が乾燥してしまう状態のことを言います。角膜や結膜は乾燥すると、細胞が障害を受け目に傷を作り様々な症状をもたらします。その症状は、眼の異物感、乾いた感じ、かすみ、眼の痛み、かゆみ、ごろごろする感じ、まぶしい感じ、疲れた感じ、目やに、目の発赤、など多彩です。原因としては、涙の量自体が減少する涙液減少型と、涙の量自体は変わらず蒸発が早い蒸発亢進型と2つに分かれます。涙液減少型は涙を造る涙腺の機能の低下で、膠原病の1つである、シェーグレン症候群(中年以降の女性に多く、慢性の涙腺・唾液腺の炎症のためその機能が低下じ眼乾燥・口腔乾燥をみとめ、関節炎など合併する)や高齢者で見られます。後者の蒸発亢進型は涙の3成分(水・油・粘液)の何れかが減り蒸発が亢進するものと、瞬きが少なくなり、涙の分泌が低下するだけでなく、眼が空気にさらされる時間が多くなって、乾き易くなるものとが有ります。職場で問題となるのはこのタイプです。コンピュータなどのディスプレイを長時間集中し使用すると瞬きが少なくなってしまいドライアイが合併しやすくなってしまいます。

2010年7月6日火曜日

リンク集

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リウマチの一般的情報にはー日本リウマチ情報センター
各種難病に関する情報はー難病センター
私の務める病院ー杏雲堂病院ホームページ
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